陶芸ひぐらし君

 

今年のクリスマスはささやかなものです。
晩秋の野道のススキを取ってきて
ドライフラワーにしてみました。
いずれかの日にか風に乗って飛んでいく。

 

先日、吉本隆明氏の「フランシス子へ」を読みました。
時の流れから解放されたように
心の深部から浮かび上がった言語を
そっと白紙に定着させたような本、

不思議な感覚。

フランシス子という猫が人に「写し」のように
して付き添っている
じっと見ていて見ていない
心のうちで留まっている

それは猫との関係だけでなく
戦中派と戦後派の中間の作家たち
にもその感覚が共有されているらしい
そして、実在性を問うているらしい・・・、ふむ。

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３つの壁面が一点に凝縮して来る

やがてそれは四角い器になる、
そんな質量を感じたことがありますか。

この古壺はそのイメージを具現化したもの

　      

                            　
                             　
       
                       　　　　　　　　　　
少女、小鳥、古瓶が
黒い天空を飛び

吸い込まれるようにして

無重力の中で浮遊している

やがて光がさしている地上に舞い降りる

そんな瞬間・・・

      

真ん中のへこんだマンガン窯変のリム皿、白化粧のリム皿
その薄さ、へこみ具合、ちょっと荒れた表情がいいんです。

そんなに自己主張しないんだけど
いつの間にか集まってくる、そんな器たち

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ベージュ、グレーの湯のみ、丸く包み込む温かみがあってね。
古代色がちらっと見えたり。


     　

    

丸く包み込みながら指で圧をかる

何気ない手触り感

口縁に古瀬戸釉を掛けて釉流れをつけたいね
今回もいろいろ課題が見つかりました。。

     

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ボチボチと改善してやりますね。不器用者の心で粘りずよく・・・。
それは明日のこころだー・・・・・・。

皆さん、お元気で、また会いましょう。